令和4年度 緊急消防援助隊九州ブロック合同訓練におけるAIドローン活用

災害医療・防災における社会実装活動を推進するDPTHは、令和4年度の緊急消防援助隊九州ブロック合同訓練に参加しました。この訓練は、災害発生時の迅速な対応能力を向上させることを目的としており、九州各県の緊急消防援助隊や関連機関が参加しました。
DPTHは「現場至上主義」を掲げ、最新技術の活用と評価を通じて、災害時における現場対応力を強化しています。今回の訓練では、NEDO AIドローンの導入による実証実験を行い、その効果を確認しました。


海岸捜索者捜索訓練

訓練の一環として、知念岬のあざまサンサンビーチでは、AIドローンを活用した海岸捜索訓練が行われました。この訓練の目的は、災害時における要救助者を迅速かつ効率的に発見することです。

訓練の概要
  • 日 時: 2022年11月27日(日)
  • 場 所: 知念岬 あざまサンサンビーチ~テダ御川周辺
  • 目的: 災害時の海岸における要救助者をAIドローンを使い捜索する。発見後はホバリングし、位置情報(緯度・経度・画像)を救助本部へ伝送する。
活動時系列
  • 7:30: 知念岬海岸付近で要救助事案発生
  • 8:00: 海難救助隊出動、海岸付近の要救助者探索活動のためドローンチーム出動要請
  • 8:30: あざまサンサンビーチに現地指揮所を設置、活動開始
訓練の詳細
  1. 最適ルートおよび長距離実証
    • NEDO AIドローンを用いて、災害時の海岸での要救助者捜索を実施しました。ドローンは自動で最適な飛行ルートを生成し、広範囲を効率的にカバーしました。
  2. 人検知機能
    • AIドローンは要救助者をAIの人検知機能で発見し、離陸地点から2.5メートル先の位置を正確に把握しました。この情報は救助本部へ即座に伝送され、迅速な救助活動が可能となりました。
この訓練では、NEDO AIドローンが要救助者をAIの人検知機能を使って発見し、離陸地点から2.5メートル先の位置を正確に把握できることが実証されました。また、ドローンの飛行ルート自動生成機能や回避機能の有効性も確認されました。

地割れによる車両転落事故対応訓練

加えて、南部東通道路での地割れによる車両転落事故対応訓練が実施されました。

訓練の目的:

  • 災害発生時の状況確認(アセスメント)におけるAIドローンの有用性を確認すること。

訓練の詳細:

  • 車両転落事故対応訓練: 地震により発生した地割れによって車両が転落した状況を想定した訓練。

これらの訓練では、AIドローンが現場の状況を迅速に把握し、災害発生時の初動対応の迅速化に寄与することが確認されました。特にAIによる人物・車両検知の実証が行われ、AIドローンの有効性が再確認されました。


今後の展望

今回の訓練を通じて、AIドローンの有効性が再確認され、災害時の迅速な対応が可能であることが実証されました。特に海岸捜索訓練では、ドローンの飛行ルート自動生成機能や人検知機能が効果的に機能し、要救助者の迅速な発見と救助に貢献しました。今後もDPTHは、こうした先進技術を活用した訓練を通じて、災害医療・防災における社会実装活動を推進していきます。

感謝の意

訓練にご協力いただいたすべての関係者の皆様に、深く感謝申し上げます。これからも防災・救急活動の最前線で活躍し、より良い未来のために努力してまいります。

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